公開日:2026年9月2日 / 南米新聞・南米ニュース・国別情報・南米ビジネス / 最終確認:2026年8月31日(日本時間)
この記事の結論・ポイント
ブラジル大統領選は候補登録を終え、2026年8月16日に選挙運動へ入りました。再選を目指すルラ大統領と、自由党(PL)のフラビオ・ボルソナロ上院議員が主要候補として競っていますが、TSE(ブラジル高等選挙裁判所)には計8人の大統領候補登録申請が提出されています。
- 第1回投票は10月4日、過半数を得る候補がいなければ決選投票は10月25日です。
- 8月24日公表のNexus調査では、決選投票想定でルラ氏46%、フラビオ氏45%。誤差範囲内の接戦です。
- 争点は、物価、雇用、財政、治安、社会政策、農業、アマゾン、米国との関税摩擦、重要鉱物の管理まで広がっています。
- ブラジル産商材を扱う企業が見るべきなのは、候補の左右より、為替、金利、関税、輸出規制、環境許認可、税制が実際にどう動くかです。
ブラジルの大統領選は、南米の一国の政治日程では終わりません。ブラジルは世界有数の農業国であり、鉄鉱石、石油、ニオブ、リチウム、グラファイトなどを持つ資源国でもあります。コーヒー、大豆、食肉、砂糖、オレンジジュース、パルプなど、日本の食卓や産業につながる品目も少なくありません。
その大国で、ルイス・イナシオ・ルラ・ダシルバ大統領が再選を目指しています。AP通信によれば、80歳のルラ氏にとって今回は7度目の大統領選です。主要候補は8月16日、それぞれの政治的原点に近い場所で選挙運動を開始しました。
この記事では、「ルラ氏を支持するか」「ボルソナロ陳営を支持するか」を結論にしません。候補者が語ったこと、すでに決まった制度、公開された統計、そしてまだ分からないことを分けて整理します。

今回のニュースで何が決まったのか
2026年8月2日、サンパウロで開かれた労働者党の全国大会で、ルラ氏の再選候補が正式に確定しました。副大統領候補は、現職副大統領で開発・産業・貿易・サービス相も務めるジェラルド・アルキミン氏です。中道右派の政治家としてルラ氏と大統領選を争った過去を持つアルキミン氏との組み合わせは、2022年選挙から継続されます。
ルラ氏は党大会の演説で、防衛産業の強化と重要鉱物の主権を重視する姿勢を示しました。ここで注意したいのは、「外国投資を一律に排除する」と決めたわけではないことです。ブラジル政府は外国投資家向けの重要鉱物ガイドも公開しており、資源を掘ってそのまま輸出するのではなく、精製、加工、部材生産などの付加価値を国内に残すことが政策論点です。
正式に決まったのは「候補者」であり、次の政権で実行される政策ではありません。選挙中の演説と、当選後の法律、予算、行政運用は分けて見る必要があります。
8月31日時点の最新状況
- 8月15日:候補登録申請の期限が終了しました。TSEが期限前に公表した大統領候補の登録申請は8件です。
- 8月16日:公式の選挙運動期間が始まり、ルラ氏とフラビオ氏が支持基盤で集会を開きました。
- 8月24日:Nexusが最新調査を公表。第1回投票想定はルラ氏41%、フラビオ氏37%でした。
- 決選投票想定:ルラ氏46%、フラビオ氏45%で、調査の誤差範囲内です。
- 8月28日:無料のテレビ・ラジオ選挙放送が始まりました。TSEによると、大統領選では30秒の広告枠が計980回配分されます。
世論調査は投票結果ではなく、調査時点の回答を示すものです。調査会社、調査日、質問方法、標本数、誤差を併記して読む必要があります。Nexus調査は8月21〜23日に2,006人を対象として行われ、誤差は2ポイントです。
2026年ブラジル大統領選の仕組み
ブラジル高等選挙裁判所(TSE)の公式日程では、第1回投票は10月4日です。大統領選で有効票の過半数を得る候補がいない場合、上位2人による決選投票が10月25日に行われます。大統領だけでなく、州知事、上下両院の議員、州議会議員なども選ぶ大規模な総選挙です。
| 日程 | 内容 | 企業が見る点 |
|---|---|---|
| 8月15日 | 候補登録申請の締め切り。 | 候補者、政策綱領、連立の構成。 |
| 8月16日 | 公式の選挙運動が開始。 | 演説内容、経済チーム、登録済み世論調査。 |
| 8月28日〜10月1日 | 第1回投票に向けたラジオ・テレビの無料選挙放送。 | 主要候補がどの政策を優先し、誤情報や生成AIをどう扱うか。 |
| 10月4日 | 第1回投票。大統領、州知事、国会議員などを選出。 | 為替と金融市場の反応、決選投票の有無。 |
| 10月25日 | 必要な場合の決選投票。 | 上位2候補の連立拡大と政策調整。 |
| 2027年1月5日 | 選出された大統領と副大統領の就任日。 | 閣僚人事、年初の大統領令、優先法案。 |

登録申請した8候補と主要2候補
報道では現職のルラ氏と、ジャイール・ボルソナロ元大統領の長男であるフラビオ氏の対決が中心に語られています。ただし、二人だけが立候補しているわけではありません。TSEが8月14日時点で公表した大統領候補の登録申請は次の8件です。
| 候補者 | 政党 | 確認上の注意 |
|---|---|---|
| アウグスト・ジョルジェ・クリ | Avante | 候補登録は司法審査の対象です。最新の受理・審査状況と公式政策文書はTSEのDivulgaCandContasで確認します。 |
| フラビオ・ナンテス・ボルソナロ | PL | |
| エルツ・ダ・コンセイソン・ジアス | PSTU | |
| ルイス・イナシオ・ルラ・ダシルバ | PT | |
| ヘナン・アントニオ・フェレイラ・ドス・サントス | Missão | |
| サマラ・マルチンス・ダシルバ・フェイトーザ | UP | |
| ウィルソン・グラッシ・ジュニオール | Democrata | |
| ロメウ・ゼマ・ネト | Novo |
この8人のうち誰が最終的に投票用紙へ載るかは、TSEによる登録審査を確認する必要があります。以下では、8月24日の調査で支持率上位に位置するルラ氏とフラビオ氏を比較します。
| 項目 | ルラ氏 | フラビオ・ボルソナロ氏 | 今後確認すべき点 |
|---|---|---|---|
| 所属 | 労働者党(PT)。現職大統領。 | 自由党(PL)。リオデジャネイロ州選出の上院議員。 | 連立に加わる党と議会選の候補者。 |
| 政治的な基盤 | 労働者、低所得層、左派・中道左派に加え、アルキミン氏との連携で中道にも広げる。 | ボルソナロ元大統領の支持層、保守層、治安・家族観・反左派を重視する層。 | 無党派と中道党の取り込み。 |
| 経済の見方 | 社会政策、公共投資、産業政策と民間投資の併用を強調する傾向。 | 民間活力、保守的な価値観、治安を前面に出す傾向。経済公約の詳細は精査が必要。 | 財政ルール、税制改革、国営企業、労働法制への具体策。 |
| 外交 | 多国間外交、BRICS、中国、EU、メルコスールを含む多方面外交。 | 米国のトランプ政権や保守政権との近さが注目される。 | 米国との関税協議、対中国政策、メルコスールの運営。 |
| まだ分からないこと | 重要鉱物の新たな投資条件、防衛産業支援の規模。 | 完成版の経済・資源・環境政策と実行チーム。 | 演説ではなく、公式政策文書と閣僚候補を見る。 |
ルラ氏はどんな候補なのか
ルラ氏は2003年から2010年まで2期の大統領を務め、2022年選挙で大統領に復帰しました。政治経験、労働者党の組織力、低所得層向けの社会政策は大きな基盤です。一方で、財政運営、物価、政権の長期化、政治的分断は批判側が問う論点です。
フラビオ・ボルソナロ氏はどんな候補なのか
フラビオ氏は1981年生まれで、2003年から2018年までリオデジャネイロ州議会議員を務め、2019年に上院議員に就任しました。元大統領の政治的後継を巡る議論の中で、父ジャイール氏の支持を受けてPLの候補となりました。AP通信は、候補確定時点で広い連立形成が課題になっていると報じています。

2022年選挙からの流れ
2022年の決選投票は僅差でした。TSEの最終集計では、ルラ氏が6,034万5,999票(50.9%)、ジャイール・ボルソナロ氏が5,820万6,354票(49.1%)でした。差は約214万票です。人口2億人を超える国でこの差は大きいとも小さいとも言えますが、少なくとも社会が政治的にほぼ二分されていたことは数字に現れています。
2026年は同じ候補同士の再戦ではありません。ルラ氏は現職として政権運営の実績を問われ、フラビオ氏は父の支持層を受け継ぎつつ、自分自身の政策と連立を示す必要があります。選挙の結果を読むには、過去のブランド力だけでなく、2026年の生活感覚と政策を見る必要があります。

選挙を左右する7つの争点
1. 物価と家計
経済がプラス成長でも、食品、燃料、交通、住宅の価格が可処分所得より早く上がれば、有権者の評価は厳しくなります。IBGEによる2026年6月のIPCAは前月比0.16%、12か月で4.64%でした。IMFは国際的なエネルギー価格の影響などから、2026年末のインフレ率を5.6%と予測しています。実績と予測は別物であり、今後の月次統計が重要です。
2. 雇用と所得
2026年第1四半期の失業率は6.1%で、前年同期の7.0%から改善しました。ただし、州による差と男女差があり、ブラジル全体の平均だけで生活の実感は読めません。正式雇用の増加、実質賃金、州別の失業率が政権評価に関わります。
3. 財政と金利
社会政策やインフラ投資を広げる場合、どの財源を使い、公的債務をどう管理するかが問われます。ブラジル中央銀行はインフレ目標制の下で金利を運営しており、大統領選の言葉だけで政策金利が決まるわけではありません。企業にとっては、金利とレアル相場が在庫資金、決済条件、輸入原価に響きます。
4. 治安と民主的制度
犯罪、組織犯罪、国境管理、警察の権限は大きな争点です。同時に、選挙管理、司法、言論、SNS上の偽情報への対応も問われます。対外的な支持表明と、選挙法に反する「介入」は同じではありません。外国政府の関係者が候補への好意を示した事実と、違法行為が確認されたかどうかは分けて書く必要があります。
5. 米国・中国・EUとの距離
ブラジルは一つの大国に全てを委ねる国ではありません。中国は輸出市場として極めて重要で、米国は工業製品、投資、エネルギー、テクノロジーで大きな相手です。EUとメルコスールの貿易協定も動いています。次期政権がどの国と近いかだけでなく、複数市場をどう使い分けるかが貿易政策の本質です。
6. 重要鉱物と産業政策
ルラ氏は候補確定演説で、ブラジルの資源主権を強調しました。ニオブ、グラファイト、リチウム、ニッケル、銅、マンガン、レアアースは、電池、送電網、風力発電、半導体、航空宇宙、防衛につながります。誰が掘るかだけでなく、誰が精製し、どこで部品にするかが争点です。
7. 農業とアマゾン
ブラジルは農産物の巨大輸出国である一方、アマゾン森林の保全は国際的な課題です。農地拡大、土地所有、違法伐採、先住民の権利、輸出先の森林規制が重なります。日本企業にとっても、認証とトレーサビリティはイメージではなく調達条件です。
ブラジル経済の現在地
選挙は「景気が良いか、悪いか」の一言では読めません。IBGEによると、2026年第1四半期の実質GDPは前期比1.1%増、前年同期比1.8%増でした。農業、鉑業を含む工業、サービスがいずれも前期比でプラスです。IMFは7月23日の対ブラジル4条協議で、2026年の成長率を2.4%と予測しました。
| 指標 | 最新の確認値・予測 | 読み方 | 注意点 |
|---|---|---|---|
| GDP | 2026年1〜3月期は前期比+1.1%、前年同期比+1.8%。 | 年初の経済はプラス成長。 | 四半期の数値であり、年間成長率ではない。 |
| 農業生産 | 1〜3月期は前期比+2.0%。 | 収穫と国際市況が成長を支えた。 | 天候と品目別価格で変動する。 |
| 失業率 | 2026年1〜3月期は6.1%。前年同期は7.0%。 | 前年比で雇用環境は改善。 | 地域、性別、学歴で差が大きい。 |
| 消費者物価 | 2026年6月IPCAは前月比+0.16%、12か月で+4.64%。 | 物価上昇は続いている。 | エネルギーと食料の動きで家計の実感は変わる。 |
| IMFの2026年予測 | 実質GDP+2.4%、年末インフレ率5.6%。 | 成長とインフレ圧力が並存する見通し。 | 予測であり、実績ではない。 |
ブラジル経済は「不況だから政権交代」「成長しているから現政権が安泰」というほど単純ではありません。成長率に加え、家計の物価感覚、州別雇用、金利、為替、財政への信認が同時に動きます。
重要鉱物はなぜ選挙争点なのか
ブラジル国家鉱業庁(ANM)は、重要鉱物を、経済、安全保障、エネルギー転換などに欠かせない一方、供給集中や地政学で調達リスクが生じる鉱物と整理しています。ブラジルはニオブの世界最大級の生産国で、リチウム、ニッケル、銅、マンガン、グラファイトの生産・資源とレアアースの地質学的な可能性を持ちます。
| 鉱物 | 主な用途 | 政策争点 | 日本との接点 |
|---|---|---|---|
| ニオブ | 高張力鋼、航空宇宙、発電、先端材料。 | 資源主権、価値の国内化、輸出先の分散。 | 高機能鋼材や製造業の供給網。 |
| リチウム・グラファイト | 蓄電池、電気自動車、定置用蓄電。 | 採掘から精製・材料生産への展開。 | 自動車、電池、エネルギー貯蔵。 |
| レアアース | 永久磁石、風力発電、モーター、電子機器。 | 探鉱、分離・精製技術、環境管理。 | 調達先の分散と精製技術協力。 |
| 銅・ニッケル | 送電網、電動化、電池、建設。 | 許認可、インフラ、環境、地域合意。 | 電力、自動車、建設・製造業。 |

「資源主権」という言葉だけで、外資規制の強化や輸出停止を推測するのは早計です。見るべきは、新たな法案、鉱業権益、ロイヤルティ、輸出税、精製・加工投資の優遇策、環境許認可です。
関税・農産物・貿易への影響
選挙戦の背後には、米国との通商摩擦があります。ブラジル開発・産業・貿易・サービス省(MDIC)によると、米国は7月、通商法301条に基づく2種類の措置を公表し、ブラジル産の一部品目に25%または12.5%の追加関税を設定しました。両方が重なる一部品目は合計37.5%です。
| 米国向けブラジル輸出 | 2024年輸出額に占める比率 | 例 | 読み方 |
|---|---|---|---|
| 今回の追加税の対象外 | 52.7% | コーヒー、食肉、航空機、オレンジジュース、果物、多くのパルプなど。 | 対象外でも通常関税や品目別条件は残る。 |
| 25%のみ | 1.9% | 砂糖など。 | 輸出価格と他市場への転換に影響し得る。 |
| 12.5%のみ | 4.7% | 一部の鉱石、水産物、精油・香料関連など。 | 対象のHSコードを個別に確認する。 |
| 37.5%(2つの措置が重複) | 16.5% | 機械、木材、油脂、履物、家具、衣類など。 | 企業別に影響差が大きい。 |
MDICは、2026年上半期の対米輸出が174億ドルで、前年同期比13%減少したとしています。この数字には原油や鉄鋼の減少が大きく影響しています。「関税があるからブラジル輸出全体が止まった」という状態ではありません。

日本企業が確認すべきこと
2026年6月、日本とメルコスールは経済連携協定(EPA)交渉の開始を発表しました。日本・ブラジル首脳会談でも、貿易、投資、経済安全保障、AI協力が確認されています。したがって、日本企業にとって今回の選挙は、南米の政治ニュースであると同時に、日本とメルコスールの新しい貿易ルールに影響し得る選挙でもあります。
| 対象 | 選挙前に確認 | 選挙後に確認 | 契約上の対応 |
|---|---|---|---|
| 食品・農産物 | 産地、収穫、トレーサビリティ、輸出業者。 | 輸出手続き、検疫、環境規制、税制。 | 価格改定、代替産地、遅延時の責任分担。 |
| 鉱物・工業原料 | 鉱業権益、加工地、品位、物流ルート。 | ロイヤルティ、輸出税、国内加工優遇、外資条件。 | 長期価格式、政策変更条項、調達先の分散。 |
| 為替・決済 | 契約通貨、支払サイト、価格有効期限。 | レアルの急変、金利、外貨管理の運用。 | 分割決済、為替条項、見積書の短期更新。 |
| 日本・メルコスールEPA | 交渉開始済みだが、まだ協定発効前。 | 新政権の交渉姿勢、対象品目、原産地規則。 | 将来の関税低下を前提に現在の価格を組まない。 |
選挙結果が出た直後に、全ての契約や調達先を変える必要はありません。政権交代の有無、閣僚人事、法案、予算、行政の運用という順番で実際の影響が出るため、自社の品目に関係する変更だけを追う方が実務的です。
選挙後の3つの見方
以下は当選予測ではありません。結果が出た後に、ニュースを実務に置き換えるための見方です。
| 状況 | 起こり得ること | 断定できないこと | 確認順序 |
|---|---|---|---|
| ルラ氏が再選 | 社会政策、産業政策、多方面外交の大枠が続く可能性。 | 現在の政策が全て無修正で続くとは限らない。 | 国会構成、財務・鉱業・環境閣僚、翌年度予算。 |
| フラビオ氏が当選 | 治安、対米関係、規制、環境・資源政策の見直しが議論される可能性。 | 関税問題が自動的に解消する、または経済政策が父の政権と同じになるとは限らない。 | 政権移行チーム、連立党、閣僚、米国との正式協議。 |
| 大統領と国会多数派が一致しない | 予算と法案を巡る連立交渉が政策の速度を左右する。 | 大統領の公約がそのまま実行されるとは限らない。 | 上下両院の議席、議長、中道党との合意。 |
結局、企業が見るべきなのは「誰が勝ったか」だけではなく、「どの議会構成で、誰が閣僚になり、どの法案が通ったか」です。
選挙日までに追いたい8項目
- TSEによる候補登録申請の審査結果。
- 主要候補の完成版政策綱領と経済チーム。
- 登録済み選挙調査の推移と調査条件。
- 第2四半期GDP、月次物価、雇用とレアル相場。
- 米国関税の対象品目とブラジル政府の対応。
- 重要鉱物政策の具体的な税制・許認可案。
- 日本・メルコスールEPA交渉の継続性。
- 大統領選と同時に行われる国会選の結果。
ブラジル商材の輸入・調達を検討している企業様へ
選挙や関税のニュースが、自社の商品にどこまで関係するか分からない。そういう段階から整理できます。
Misionero株式会社では、ブラジルを含む南米商材について、商品候補、現地供給者、規格、サンプル、最低ロット、価格、物流、日本の輸入条件を一つずつ確認します。資源を安く買うことだけを目的にせず、ブラジル側と日本側の双方に続く取引条件を考えます。
よくある質問
2026年ブラジル大統領選はいつですか?
第1回投票は2026年10月4日です。過半数を得る候補がいない場合、10月25日に上位2候補の決選投票が行われます。
ルラ大統領の再選出馬は正式に決まりましたか?
はい。2026年8月2日、労働者党の全国大会で大統領候補として正式に確定しました。副大統領候補はジェラルド・アルキミン氏です。
主要な対立候補は誰ですか?
8月24日のNexus調査では、自由党のフラビオ・ボルソナロ上院議員がルラ氏に次ぐ位置にいます。ただし、TSEには計8件の大統領候補登録申請があり、候補登録の審査状況も継続して確認する必要があります。
最新の世論調査ではどちらが優勢ですか?
8月24日公表のNexus調査では、第1回投票想定でルラ氏41%、フラビオ氏37%、決選投票想定ではルラ氏46%、フラビオ氏45%でした。決選投票想定の差は調査の誤差範囲内であり、どちらの勝利も確定していません。
ルラ氏は外国の鉱業会社を排除すると発表しましたか?
一律排除を決めたという事実は確認できません。演説では資源主権と国内利益が強調されましたが、ブラジル政府は外国投資家向けの重要鉱物ガイドも公開しています。今後の法案と投資条件の確認が必要です。
大統領選でブラジルからの輸入は止まりますか?
通常の選挙を理由に輸出入が一斉に止まるわけではありません。ただし、為替、通関の運用、トラック運輸、港湾、ストライキ、税制変更など個別の影響は確認します。
ブラジル経済は現在成長していますか?
2026年第1四半期の実質GDPは前期比1.1%増、前年同期比1.8%増です。IMFは2026年の実質GDP成長率を2.4%と予測しています。ただし、物価と金利、財政、地域格差も同時に見る必要があります。
日本とメルコスールのEPAはすでに発効していますか?
いいえ。2026年6月に交渉開始が発表された段階です。対象品目、関税、原産地規則などは今後の交渉で詰められるため、現在の輸入条件は従来の制度で確認します。
選挙ニュースはどのように中立に読めばいいですか?
候補の発言、党の政策、成立した法律、実際の統計、将来予測を分けて読むのが基本です。「右派だから良い」「左派だから悪い」と判断せず、自社の品目に関係する制度変更と実行結果を確認します。
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主な出典・参考情報
- AP通信:ルラ氏の再選候補確定、候補者と外交・重要鉱物の争点(2026年8月2日)
- AP通信:フラビオ・ボルソナロ氏の候補確定(2026年7月25日)
- AP通信:ルラ氏とフラビオ氏が公式選挙運動を開始(2026年8月16日)
- AP通信:テレビ・ラジオ選挙放送の開始と主要候補の接戦(2026年8月28日)
- ブラジル高等選挙裁判所(TSE):候補登録申請の期限と大統領候補申請者(2026年8月14日)
- TSE:大統領選の無料ラジオ・テレビ放送計画(2026年8月25日)
- Reuters配信:Nexusによる最新の大統領選調査(2026年8月24日)
- ブラジル高等選挙裁判所(TSE):2026年選挙の日程と手続き
- TSE:2022年大統領選の最終結果
- ブラジル地理統計院(IBGE):2026年第1四半期GDP(2026年5月)
- IBGE:物価・雇用などの主要指標
- IMF:2026年対ブラジル4条協議(2026年7月23日)
- ブラジル開発・産業・貿易・サービス省(MDIC):米国の関税措置の対象範囲(2026年7月24日)
- ブラジル国家鉱業庁(ANM):重要鉱物・戦略鉱物
- ブラジル鉱山・エネルギー省:外国投資家向け重要鉱物ガイド2026
- 日本国外務省:日本・ブラジル首脳会談と日本・メルコスールEPA交渉(2026年6月16日)
本記事は2026年8月31日(日本時間)までに確認したブラジル高等選挙裁判所、IBGE、MDIC、ANM、ブラジル鉱山・エネルギー省、IMF、日本国外務省、報道機関の情報を基に作成しました。選挙中の政策、候補登録の審査状況、連立、調査数値は変化します。候補者の発言と成立済みの法制度、実績値と予測値を分けて記載しています。個別の投資、輸入、契約判断では最新の法令、関税番号、商品条件、専門家の確認を優先してください。